【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「TR-808」
“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第133回のお題は「TR-808」です。
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(C)Steve Harvey / Unsplash
TR-808は、1980年にRoland Corporationが製造したドラムマシンで、エレクトロニック・ダンスミュージックやヒップホップなどのジャンルで広く使用されている。“TR”は“Transistor Rhythm”(トランジスタ・リズム)を意味し、“808”は機種番号を示している。
TR-808は、アナログサウンド生成を基盤にした機器で、ドラムやパーカッションのサウンドを生成することができる。代表的な音色にはキック、スネア、クラップ、ハイハット、トムなどがある。これらの音色は、トランジスタやコンデンサなどのアナログ回路を使用して生成され、その特有のウォームでパンチのあるサウンドがTR-808の特徴となっている。
TR-808はプログラム可能なパターンメモリを搭載しており、16のステップで構成されるシーケンサーを通じてリズムパターンを作成できる。これにより、単調でない変化に富んだリズムが生み出され、クリエイティブな楽曲制作が可能だ。
またTR-808の特異なサウンドは、その限られた音色や機能が逆にアーティストたちによって愛用され、カルチャーに大きな影響を与えたことで知られている。今日でも、TR-808のサウンドはミュージックプロデューサーやアーティストによって広く愛用され、その影響は続いている。
文・編集部
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